
SUPERBIKE RACE in KYUSHU
2023年9月2日(土):公式予選 JSB1000・ST1000レース1 天候:曇り コース:ドライ
3日(日):決勝 JSB1000・ST1000レース2 天候:晴れ コース:ドライ
大分県・オートポリス(1周=4.674km)
観客動員数:6800人(2日間合計)
JSB1000
#27 新庄雅浩
RACE 1:予選17番手(1分51秒361)決勝DNS
RACE 2:予選19番手(1分51秒977)決勝18位
ST1000
#23 和田留佳
RACE 1:予選22番手(1分55秒558)決勝21位
RACE 2:予選22番手(1分55秒891)決勝DNF
全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦オートポリスが9月2日・3日に開催された。僅か2週間前に、もてぎ2&4レースで谷本音虹郎がアクシデント
に遭い、意識不明の重体となっていたが、チームとしては、オートポリスラウンドへの参戦を決め、前週に行われた事前公開テストに向かった。
皆、それぞれ音虹郎のことを想いながら作業に入っていく。

大きくセットを変える方向ではなく、着実に走らせるためにメニューをこなしていく。途中で電気系トラブルもあり、苦戦する場面もあったが、まずまずの仕上がり
でレースウイークにつなげていた。

今回は、JSB1000クラスもST1000クラスも2レース制となっており、特にレース数の少ないST1000クラスにとっては重要なレースとなる。少しでも多くポイントを獲得しておきたいところだった。
台風の接近で天気の行方が心配されたが、初日の午後のみ雨が降り、中途半端な雨量だったこともあり2本目は、ほぼ走れずにセッションを終えたくらいで土日は、いい天気に恵まれた。
新庄は、マシンセットを進めていく中で、公式予選の最後に変更したセットが、いい方向にいかずにベストタイムは1分51秒361で17番手。レース2のグ
リッドを決めるセカンドラップタイムは、1分51秒977で22番手につけていた。セッション終盤に変更したセットが違う方向だったことが分かったためアジャストしてレース1に挑んだのだが…。シグナルがブラックアウトし、アクセルを開けていくが、目の前のライダーが失速。避けることができずに接触転倒し、レースは赤旗中断となる。マシンの損傷は激しく再スタートは断念せざるを得なかった。
メカニックは、マシンを修復し、レース2には、何とか走れる状態になっていた。新庄は、メカニックの頑張りに応えようと周回を重ね18位でゴール。貴重なデータを残すレースとなった。



「ボク自身もチームとしても音虹郎のアクシデントのことから気持ちを切り換えられない中、しっかりチームを盛り立てていこうと思っていました。それがレース1で思わぬアクシデントに見舞われてしまい走ることができず、うまく流れを持ってくることができないままレース2を迎えていました。限られた中でマシンを修復してくれたメカニックの努力に応える走りはできませんでしたが、しっかり完走して、RSV4 Factoryでのオートポリス初レースのデータを持ち帰ることに専念しました。今回はチームがうまく回っていなかったので、次回は切り換えて、しっかり事前テストからマシンセットを進めていきます。音虹郎の件で、チームのことまで気遣ってくださった皆さんに感謝いたします」

「今回は、ことごとくよくない方向にいってしまいました。事前テストの初日だけは、いい流れでしたが、2日目からトラブルが出てしまい転倒もありました。レースウイークに入っても初日はセッティングを合わせきれず2回転倒しケガもあり、予選は、うまくいかず、レース1はレース2のために走ったのですが、レース2ではトラブルと悔しい結果に終わりました。音虹郎の分も頑張ろうという想いもあったので、なおさら悔しいレースになりました。次戦は、事前テストから、チームと力を合わせて、いい状態で臨めるようにしたいですね」
井上哲悟 チームマネージャー
「事前テストは、無難な範囲で終えられるように無理をしない進め方をしていました。マシントラブルもありましたが、レースウイークで修正できると思っていましたし、新庄については、レース1のスタートまでは、悪くはなかったと思います。アクシデントでケガがなかったのは不幸中の幸いでした。和田は、トラブルや転倒もあったので、次戦は、そのようなことがないようにバックアップしていきます。前戦の、もてぎからよくない方向にいってしまっているので、次戦の岡山では、いい流れをつかめるように修正していきます」
中野誠司 チーム代表
「皆様の応援のお陰で、今回の第6戦オートポリスも参戦することができました。ありがとうございました。結果的には、転倒やトラブルが続き、結果を残せませんでしたが、前戦もてぎ2&4レースを終えた時点で、今回参戦できるか、どうかを考えていた状況を踏まえると、チーム全員で参戦の意思を固め、皆で一歩前に進めたことはよかったと考えております。残り2戦も、新庄と和田が音虹郎の分も走ります。応援よろしくお願いいたします」