鈴鹿8耐トライアウトを突破!! チーム一丸でつかんだ参戦権!!

2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦
NGK SPARK PLUGS
SUZUKA 2&4 RACE
2023年4月22日(土)公式予選・JSBレース1 天候:晴れ コース:ドライ
                   23日(日)決勝・JSBレース2 天候:晴れ コース:ドライ
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
観客動員数:25,500人(2日間合計)

ドタバタの開幕戦もてぎを終え、チームは休む間もなく第2戦鈴鹿2&4レースに向けた準備に入った。今回の鈴鹿ラウンドのレース1は、鈴鹿8耐トライアウト・ファーストステージを兼ねていることもあり、70台ものエントリーを集めた。

このうち48台から上位10台が参戦権を獲得できる。セカンドステージもあるが、全日本第3戦SUGOと重なっており、チームとしては、何としても今回参戦権を獲得しておきたいところだった。Team TATARA apriliaからは、新庄雅浩と和田留佳、そして引き続き代役として谷本音虹郎の3台がエントリーし、参戦権獲得に挑んだ。

ST1000クラスにフルエントリーしている和田は、RSV4 Factory 1100を走らせるのは初めてとなるため、前週に筑波でテストを行い感触を確かめてから鈴鹿入りしていた。事前テストがないため、今回も木曜日の特別スポーツ走行からレースウイークがスタート。木曜日、金曜日と気温が上がり初夏のような陽気となっていた。

和田は走り始めから調子がよかったが、谷本は、久しぶりに走る鈴鹿に足踏みを踏んでいた。新庄は、開幕戦で転倒したマシンの状態がよくなく、原因を探るところから始まっていた。順調にタイムを縮めていく和田に対し、谷本と新庄は出遅れており、予選通過ラインを気にする状態となっていた。

土曜日は、気温が下がり強い風が吹く中でのタイムアタックとなった。ここで気を吐いたのが谷本だった。アプリリリアRSV4で初めて2分09秒台に突入する2分09秒982をマーク。一方、和田は、予選から調子を崩してしまい2分10秒370に止まる。新庄は、マシンに問題を抱えたままだったが何とか予選を通過していた。

そして運命のレース1を迎える。レース1でも谷本はチーム内のトップを走り続けるが、和田は途中からフィジカル面で問題が出てしまいペースを上げることができない。新庄は、好スタートを切りポジションを上げるものの、マシンの状態は改善できておらず苦しいレースを戦っていた。

谷本はレース終盤に順位を落とすものの28位でチェッカー。鈴鹿8耐トライアウトでは12位となったが、上位に2名ライダーが出たチームなどがあったため鈴鹿8耐への参戦権を獲得。4月24日(月)に公式通知が発行され正式に発表された。

レース2は、新庄のマシンにウォーミングアップでトラブルが発生しスタートできずにリタイア。谷本は、レース2に向けて変更したセットがいい方向に行かず、ペースを上げることができずに29位。和田は逆にレース2の方がいい状態となり27位でチェッカーフラッグを受けた。

SB1000
#27 新庄雅浩 (JSB1000ライダー)
RACE 1:予選43番手(2分11秒504)決勝35位
RACE 2:予選41番手(2分11秒641)決勝DNS

「開幕戦で転倒してからメカニックが直してくれたのですが、レースウイークに入っても、その影響からか、走り始めから挙動がおかしく、うまく乗ることができませんでした。パーツも少ない中で、何とかよくしようと努力してきましたが、安定して走れる状態ではありませんでした。レース2までに、何とか走れるかな? というところまで来ていたのですが、スタート直前にトラブルが発生して走れませんでした。本来、ボクが引っ張って行く立場だったのですが、若手2人が頑張ってくれたおかげで8耐参戦権が獲れたことはチームとしては、よかったです。逆に、問題が起きたのがボクでよかったと思いますね。次戦は、しっかり準備して事前テストから、攻められるマシンを作っていきたいと思っています」

JSB1000
#34 和田留佳 (ST1000ライダー)
RACE 1:予選35番手(2分10秒370)決勝33位
RACE 2:予選29番手(2分10秒495)決勝27位

「木曜日から走り始めはよかったですし、金曜日も順調にタイムアップしていくことができていましたが、予選で空回りしてしまいました。そこから調子を崩してしまい、レース1は序盤はよかったのですが、フィジカル的な問題が出てしまいペースを上げることができませんでした。レース2に向けてメカニックと話し合い、車体姿勢を変更したら、いい方向に進みました。実際にレース終盤に一度ペースが落ちたのですが、そこからペースアップすることができました。最後順位を一つ落としたのは悔しいですが、今回JSB1000クラスにスポット参戦させてもらったことで学んだことを生かして次戦SUGOに臨みます」

JSB1000
#32 谷本音虹郎 (JSB1000ライダー)
RACE 1:予選31番手(2分09秒982)決勝28位
RACE 2:予選34番手(2分10秒592)決勝29位

「鈴鹿は得意なコースなので2分08秒台を目標にしていましたが、ほぼ2年振りに走ったこともあって、初日の走行で出遅れてしまったのが最後まで響いてしまいました。それでもRSV4で初めて2分09秒台に入れ、鈴鹿8耐参戦権を獲ることができたことでチームの皆さんがよろこんでくださったので、最低限の仕事ができたかと思います。ただ、レースは実力不足を痛感しました。次戦SUGOも出場させていただけるので、もっとアプリリアを理解して走らせていこうと思っています」

井上哲悟 チームマネージャー

「谷本を始め、チームスタッフの頑張りで鈴鹿8耐参戦権を獲得できてホッとしています。 和田もレース2で前進してくれました。マシン的には2分08秒台、アベレージで2分09秒台を 目標に置いていましたが、その役を担うはずの新庄に今回も我慢を強いることになってしまいました。今回も反省することも多いですが、チームとしてまとまって来ています。また鈴鹿にもプラマコーポレーション様にご協力いただいているホスピタリティスペースに 多くのスポンサー様、お客様に来ていただけました。本当にありがとうございます。次戦 SUGOや鈴鹿8耐に向けて、応援してくださっている皆様のご期待に添えるようにチーム一丸 となって進化してまいります」

中野誠司 チーム代表

「今回の鈴鹿2&4レースは、8耐トライアウトを兼ねているのでエントリーも多く厳しい戦 いになることは予想していました。走行ごとにセットアップを進め、ライダーたちはタイムを詰めていき、全車決勝に進み、決勝でもいい走りを見せてくれました。レース1では代役の谷本が鈴鹿8耐の参戦権を獲ってくれましたが、新庄は問題を抱えたまま最後はトラブルで出走できなかったので、チームとしては反省すべき点です。応援してくださってい るスポンサー、サポーターの皆さまと共に、次戦SUGOは全員ポイント獲得、そして鈴鹿8耐 完走に向けて邁進していきます」