2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦SUPERBIKE RACE in MOTEGI
レースウイークは、木曜日の特別スポーツ走行から始まり、マイナートラブルや軽い転倒はあったものの、初日、2日目と4人とも精力的に走り込んでいき、いい流れができてきていた。
日曜日朝のウォームアップ走行では、サミュエーレ選手のエンジンが9000回転以上回らないトラブルが発生。何とかスタートまでに問題を解決でき、グリッドに着くことができたのだが、またもトラブルが出てしまう。ウォーミングアップ走行に入る際、加速しなくなり、後続が追突し転倒。サミュエーレ選手は、そのままスタートしたもののオープニングラップの5コーナーで転倒しリタイアとなってしまう。
ST1000クラスの和田選手は、予選での一発タイムは出すことができていたが、アベレージタイムが上がらずに苦戦。厳しいレースを走り切り、次戦への課題を明確にした。
RACE 1:予選21番手(1分51秒365)決勝18位
RACE 2:予選20番手(1分51秒719)決勝16位
「アプリリアで初めてのレースを無事に終えられたことをチームを始め、応援してくださっている皆さんに感謝いたします。初めてということで事前公開テストから慎重にいき過ぎたくらいでしたが、予選までセッション毎にタイムも縮まり、当初の目標であったポイント獲得も視野に入ってきていました。しかし、予選ではトラブルが原因で転倒してしまい、そこからはドタバタでした。チームも一生懸命やってくれましたし、ポイントを獲れなかったのは悔しいですが、まずは2レースとも完走できたので、よかったと思います」
予選17番手(1分52秒902)決勝21位
「今シーズンもTeam TATARA apriliaの一員として走れることを感謝いたします。予選は、サミュエーレや江口さんにアドバイスをもらい自己ベストを更新できましたが、アベレージタイムが伸びずにいたので厳しいレースになりました。ストレートの速いライバルに対抗するには、もっとアプリリアの得意とする部分を出していかないといけませんね。次戦のSUGOまでにJSBと同じECUが付く予定なので、スポット参戦する鈴鹿2&4レースで、SUGOを見据えたデータを取っておく予定です」
RACE 1:予選22番手(1分51秒927)決勝19位
RACE 2:予選22番手(1分51秒972)決勝17位
「アプリリアのポテンシャルがすごく高く、初めて履いたブリヂストンタイヤもよかったですし、初めて尽くしにしては、自分に合っていると感じました。まだ乗り慣れていないので、性能を出し切れていない部分が、まだまだあります。もっと走り込んで、もっと上を目指したいですね。走る機会をくださったチーム、スポンサーの皆さんに感謝いたします」
RACE 1:予選12番手(1分49秒992)決勝DNF
RACE 2:予選11番手(1分50秒132)決勝DNF
「事前公開テストからレースウイークに入っても、様々な問題があったため、本来やるべき仕事をできなかったことは残念でしたが、現状のパッケージでの速さを見せることができたと思います。2レースともDNFとなってしまったことは悔しいですが、初めての日本で特別な経験ができました。Team TATARAとapriliaには、素晴らしい機会を与えてくださったことを感謝いたします。また挑戦できることを願っています」
井上哲悟 チームマネージャー
「レース1のエンジンブロー、レース2の電装系トラブルで星野選手を巻き込んでしまい、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。開幕戦にイタリア人ライダー・ サミュエーレを含め計4台を走らせることが決まり、チームは睡眠時間を削って必死に準備に没頭しました。事前公開テストからレースウイークの金曜日までの流れはよく、いい結果を残せる手応えがありましたが、土日で、その流れを失ってしまいました。その中でもライダー、チームの全員が最善を尽くしてくれました。次戦以降、必ず巻き返します」
中野誠司 チーム代表
「まずJSBレース2のウォーミングアップラップに入るところで、ご迷惑をおかけした星野選手とチーム関係者の方々にお詫び申し上げます。Team TATARA apriliaとして2年目のシーズンを迎え、開幕戦では4名のライダーを走らせました。ニューマシンRSV4 Factory 1100のシェイクダウンも重なり、数々の問題が出ましたが、そのポテンシャルの一端を見せることができたと思います。次戦、鈴鹿2&4レースは、鈴鹿8耐の参戦権を獲るためにチーム一丸となって挑みます。2023年シーズンも応援よろしくお願いいたします」