まさかのマシントラブル。無念のDNF
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦
SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
2024年9月28日(土):公式予選 天候:晴れ/曇り コース:ドライ
29日(日):決勝 天候:曇り コース:ドライ
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
観客動員数:6,050人(2日間合計)
JSB1000
#22 新庄雅浩 予選 19番手(タイム:1分33秒273)決勝:DNF
ST1000
#23 和田留佳 予選 13番手(タイム:1分34秒175)決勝:DNF
全日本ロードレース選手権も残すところ今回の岡山ラウンドを含め2戦。Team TATARA apriliaにとって、JSB1000クラスは崖っぷちと言える状態だった。
今シーズンは、新庄雅浩が開幕戦で転倒負傷してから流れが悪く、鈴鹿8耐でも決勝で再び転倒負傷…。第5戦もてぎ2&4レースを欠場し、第6戦オートポリスに挑んだものの、ここまで1ポイントも獲得できていなかったからだ。
第7戦岡山では、ポイント圏内でゴールすることが必須となっていた。なぜなら最終戦鈴鹿には、ポイント獲得者しかエントリーができないというレギュレーションがあるためだった。今回の岡山ラウンドは日曜日のみに決勝が行われる1レース制。チャンスは1回しかなかった。
前週に行われた事前テストでは、走り出しから、電子制御や足回りなど様々なセットにトライするものの、ラップタイム向上につながらず足踏みが続いたまま2日間の走行を終えてしまっていた。
チームはテストのデータを検証し、レースウイーク初日は足回りのセットを変更するとタイムアップでき、走る度にステップが踏めるようになっていた。初日は、2本目に1分33秒845を記録し18番手となり、土曜日の公式予選に臨んだ。
岡山ラウンドはノックアウト方式を唯一採用している。まず全車が走行する35分間のQ1があり、Q1のトップ10によって15分のQ2が行われる。予選のトップ10に残ることは、現状では難しいため、Q1の中で、どう進めていくかを決めてセッションは始まった。新庄は、1分33秒273までタイムを縮めるが周りもタイムアップしたためポジションは19番手となった。マシンセットも良くなってきており、ようやく攻められる状態になってきていた。
事前テストは真夏のような暑さに見舞われたが、レースウイークは気温が下がった。それでも9月下旬にしては暑いコンディションで行われた。
迎えた決勝。新庄は好スタートを決め13番手にジャンプアップ。ポジションを落とすものの、15番手とポイント圏内を走っていた。このまま走り切ればポイントも獲れると思っていた。しかし、その矢先、MCシケインを立ち上がり、モスエスに入ったところでエンジンブロー。オイルを出してしまいレースは赤旗中断となってしまう。新庄は再スタートできず、そのままリタイアとなってしまった。
ST1000の和田は着実にステップアップできたが、レースウイークに入ってからタイムが上がっていかず予選は13番手。レースはスタートはまずまず決まりオープニングラップは、14番手。そこから1台、また1台とかわしていき3周目には12番手に上がっていた。さらに前のライダーを追っていたが6周目のアトウッドカーブ立ち上がりでハイサイド転倒。攻めた結果だが悔しいリタイアとなってしまった。
新庄雅浩 JSB1000ライダー
「スタートも決まりポイント圏内を走れていたので、このまましっかり走り切ればと思っていた矢先のエンジンブローでした…。今シーズンはケガに始まり、鈴鹿8耐でも負傷してしまい流れが本当に悪く応援してくださっている皆様に本当に申し訳ない気持ちです。ようやく身体が回復してきたので、今回は必ずポイントを取って最終戦鈴鹿でより良い走りをしたいと思っていました。何があっても良いように気を抜かずに準備しておきます」
和田留佳 ST1000ライダー
「事前テストから流れはよかったですし、マシンは決勝がレースウイークで一番良い状態でした。自分の焦りと判断ミスで転倒リタイアとなってしまったことが悔しいですし、チーム、そして応援してくださった皆様に申し訳なく思っています。転倒するまで自信をもって攻めることができていたので、次戦鈴鹿は得意なコースですし、チームと共にバイクのベースアップを図っていきたいです。表彰台という目標に向かって全力を尽くします」
井上哲悟 チーム監督
「レースウイークに入ってようやく調子が上向きになってきていました。もうワンランク上に上げたかったですが力が及びませんでした。決勝も新庄の身体の回復具合もありますし、完走できていればポイントは獲れたはずです。エンジントラブルを避けるためにメンテナンスのサイクルを早くしていたのですが、よりによって大事な決勝にトラブルが出てしまいました。本当に応援してくださっている皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。和田の方もガソリン満タン状態でうまく乗れていない部分があったので、改善していきます。今シーズンも早いもので残すところ最終戦鈴鹿のみとなりました。良い流れを作れるようにチーム一丸となって挑みます」
中野誠司 チーム代表
「岡山ラウンドは新庄の調子も上向いておりポイント圏内を走行しておりましたが、マシントラブルでリタイアという残念な結果になってしまいました。頑張ってくれていた新庄、そして応援してくださっている皆様に申し訳ない気持ちです。和田もスピードはありましたが、前に行こうとする気持ちが先行してしまい転倒リタイアとなってしまいました。最終戦に期待したいと思います。今回もたくさんの応援、ご協力をありがとうございました。引き続き最終戦もよろしくお願いいたします」