和田留佳が6位入賞を果たす!
芳賀瑛大は金曜日にトップタイムをマーク!!

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
2025年10月4日(土):公式予選 天候:雨 コース:ウエット
2025年10月5日(日):決勝 天候:曇り コース:ドライ
観客動員数:5,910人(2日間合計)
ST1000
#10 和田留佳 予選11番手(タイム:1分50秒369)決勝:6位
#32 芳賀瑛大 予選13番手(タイム:1分51秒041)決勝:14位

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

 シリーズ第6戦を迎えた全日本ロードレース選手権。舞台は、岡山県・岡山国際サーキット。今回のレースを含め、2025年シーズンは、早くも残り2戦となった。前戦のオートポリスラウンドは、残念ながら悪天候のためにレースが中止となってしまったため、今回こそ、しっかり結果を出していこうとライダー、チームも一丸となって挑んだ。

 前週に行われた事前公開テストでは、1日目はドライ、2日目はウエットとなり、どちらのコンディションでもマシンセットを進めた。ドライは40分が2本しかなかったが、2日目は走行時間が多くウエットコンディションでも積極的に走り込んだ。

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

 レースウイークに入っても金曜日、土曜日の雨に見舞われたため、事前テストからの流れでマシンセットを進められていた。最初の走行となったART走行1本目では、何と芳賀がトップタイムを記録。Team TATARA apriliaにとっては、もちろん初めてのこと。apriliaにとってもST1000クラスでは初めてのことだ。2本目は雨量が多くなり、タイムアップはできなかったが、土曜日も雨予報のため、しっかりデータを取り、公式予選に備えた。

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

 公式予選では、最初のアタックで和田は1分50秒369を記録。セッション終盤は、雨量も増えてきていたが、ちょうど目標となるライダーが現れたため、もう一度アタックをかけた。しかし、パイパーコーナーで痛恨の転倒。マシンにダメージはあったが、和田にはケガはなかったのは不幸中の幸いだった。和田は、序盤に記録したタイムで11番手につけた。初日にトップタイムを記録した芳賀は、予選でも期待されたが、前日より雨量が多く、思うようにタイムアップできずに13番手となっていた。

 日曜日は朝方まで雨が残り、朝のウォームアップ走行は中途半端なコンディションになってしまう。ここで修復したマシンの確認を行いたい和田だったがグリップの少ない路面に悩まされる結果となっていた。

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

 午後一番に行われたST1000クラス決勝。路面はドライとなったが、絶対的に走行量が少ないため、レース序盤は、思うようにペースを上げられずにいた。それでもスタートダッシュを決め、6周目には8番手に浮上。さらに前を追っていき、13周目にも1台をかわし7番手を走っていると、残り3周で前で転倒があり、自己最高位タイとなる6位でフィニッシュした。一方、芳賀は、序盤からマイナートラブルが出てしまい、何度もピットに戻るか悩んだが、何とか走り切り14位でチェッカー。貴重な2ポイントを獲得している。

和田留佳|ST1000ライダー|Team TATARA

和田留佳|ST1000ライダー

「事前テストから天候が不安定でドライでの走行はわずか50分×2本だけでしたが、その中で昨年のベストに近いタイムを記録でき、マシンの方向性と自分の成長を確認できました。その後は雨続きとなり、コンディションの変化に対応しながら走り込みを重ねました。瑛大とマシンを乗り換えてセットを共有するなど、互いの理解を深めるいい機会にもなりました。初日の走行では瑛大がトップタイムを記録し、これまで積み重ねてきたことが間違っていなかったと実感できました。予選では序盤に速い選手を追いながらアタックをかけましたが、雨量が増えた終盤で転倒してしまいチームに迷惑をかけてしまいました。決勝は、ドライでの走行が少なかったので、思うようにペースを上げられなかったのですが、徐々にペースをつかんで自己最高位でゴールできました。apriliaの可能性を示すことができたこと、チームの全力のサポートに心から感謝しています。イタリアでの経験と日本での努力、そのすべてを最終戦・鈴鹿で結果に結びつけ、表彰台を狙って全力で戦います」

和田留佳|ST1000ライダー|Team TATARA

芳賀瑛大|ST1000ライダー

「金曜日のセッションから非常に手応えのある週となりました。雨の量によってコンディションのよし悪しはありましたが、他の選手がウエットであまり走れていなかったからか、気づいたらトップタイムを記録。初日をトップで終えたことでチーム全体が盛り上がりました。予選では雨が強く苦戦し、13番手。決勝日朝のウォームアップ走行では路面状況が変化し、金曜の感触をそのまま活かすことができず、グリップ感の把握に苦労しました。決勝はドライとなりスタートは成功しましたが、マイナートラブルが発生。思うようなペースは出せませんでした。金曜にトップタイムを出せたことでapriliaのポテンシャルとチームの成長を示すことができたと思います。鈴鹿では差が詰まりやすいサーキットですが全力を尽くし、上位争いに加われるよう挑みます」

井上哲悟|チーム監督

「事前公開テストで実施したテスト項目や走行内容をレースウイークにしっかりつなげることができ、ライダー2人の成長を感じられる前向きなレースとなりました。芳賀は決勝でマイナートラブルが発生してしまったのは残念でしたが、金曜日の公式セッションではトップタイムを記録し、自身の実力とマシンのポテンシャルをしっかりと示してくれました。和田も追い上げからの6位入賞を果たし、レース中のバトルでも強さを見せてくれました。岡山にも多くのスポンサー様やお客様にご来場いただき、ホスピタリティエリアでも温かい応援をいただきました。心より感謝申し上げます。次戦はすぐに最終戦・鈴鹿を迎えます。今回のデータをしっかり分析し、2台ともにいいレースができるよう万全の準備を進めていきます」

中野誠司|チーム代表

「まずは、全日本ロードレース選手権 岡山ラウンドに出場することができたのは、日頃から支えてくださっている皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。今回、和田も芳賀も本当にいい走りを見せてくれました。芳賀は金曜日の走行でトップタイムをマークし、ライダーとしての実力とマシンのポテンシャルをしっかり示してくれました。決勝ではトラブルもあり14位という結果でしたが、確実にポイントを獲得してくれました。和田は決勝で見事な追い上げを見せ、6位入賞を果たしました。これにより、岡山終了時点でのランキングは昨年を上回る9位となり、チーム全体としても着実な前進を感じています。最終戦の鈴鹿に向けて、2人とも非常に良い状態で臨めると思います。シーズンも残すところあと1戦。最後まで熱い応援をよろしくお願いいたします」