Team TATARA aprilia ARRC初参戦!
2025 IDEMITSU FIMアジアロードレース選手権シリーズ 第2戦 マレーシア
2025 IDEMITSU FIM Asia Road Racing Championship Round 2 Malaysia
セパンインターナショナルサーキット
2025年5月30日(金)~6月1日(日)
ASB1000
#98 芳賀瑛大
予選 12番手(タイム:2分09秒492)RACE 1:DNF RACE 2:9位
FIMアジアロードレース選手権(ARRC)第2戦がマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで開催され、Team TATARA apriliaとしてARRCに初めてスポット参戦。全日本ST1000クラスも戦う芳賀瑛大がエントリーした。2025年シーズンは、鈴鹿8時間耐久ロードレースを始め、ストッククラスにチームのマテリアルを集中。その一環として、全日本ST1000クラスと、ほぼ同じレギュレーションとなっているARRC ASB1000クラスにスポット参戦し、国内のみならず、海外に、その活動範囲を広げ、チームとして成長し、人材を育成していくことを目的としている。
apriliaとしてもARRCに参戦するのは初めてのこと。チームのチーフエンジニアであり、マレーシアに拠点を持っている宇井陽一氏の協力もあり、2月にはセパンサーキットでプライベートテストを行い芳賀と和田が走行。そのときのデータをベースに金
曜日のプラクティスを走り始め、3本目の走行でセッション毎にタイムを上げ自己ベストを更新。初日から良い流れで進んでいた。
土曜日の公式予選では、まずレース用タイヤで出ていきセクターベストをつなげば2分08秒台に入っていた。ピットインし、リアを予選用タイヤに交換し、タイムアタックに出ていくが、計測に入った周の1コーナーで転倒してしまう。この転倒は予選タ
イヤの形状違いから、これまで出ていなかったアクセレーションに問題が出てしまったことが原因と、初参戦の洗礼を受けたものとなってしまう。幸いライダーにケガはなく、予選12番手グリッドからレース1に挑むことになっていた。
マシンを修復しレース1がスタート。レース序盤からバトルをしながら周回を重ね、最終ラップのバックストレートで前のライダーをかわしてゴールする予定だったが、転倒からハイペースで追い上げて来たライダーが強引に抜きにきたため抜く予定だったライダーと差がついてしまう。何とかバックストレートでスリップストリームに入ろうとするが、T14(バックストレート手前の右コーナー)でフロントから転倒を喫してしまい悔しいリタイアとなってしまう。
日曜日朝のウォームアップ走行でも予選と同じくアクセレーションに違和感があり、データを分析し、現状でできる対策を施しレース2に臨んだ。芳賀は、問題を抱えながらもレース1と同じくバトルを繰り広げながら9位争いを展開。その集団の前でゴールしTeam TATARA apriliaが初めてARRCでポイントを獲得したレースとなった。
芳賀瑛大|ASB1000ライダー
「まずはARRCにスポット参戦させていただいたことをスポンサー、チームを始め、応援していただいた皆様に感謝申し上げます。予選前までは、いい流れでしたし、それが崩れてしまったのがもったいなかったですね。トラブルがなければ、もう一つ上の集団でレースができたと思います。鈴鹿8耐と変わらない暑さの中でレースができ、体力的に問題ないことが確認できましたし、いい経験になりました。応援ありがとうございました」
井上哲悟|チーム監督
「今回は、初めてのアジアロードレース選手権シリーズ参戦ということで、チームとしても理解すべきことが多々ありました。芳賀選手には我慢のレースをさせていましましたが、その中で精一杯ファイトあるライディングを見せてくれました。次回は、同じ轍は踏まぬよう、しっかり対策をして挑みます。今回の参戦にあたりご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます」