和田が2位に入り鈴鹿8耐参戦権を着実に獲得!

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

2025 鈴鹿サンデーロードレース 第1戦
2025 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1
2025年4月19日(土)公式予選 天候:曇り コース:ドライ
2025年4月20日(日)決勝 天候:曇り コース:ドライ
インター JSB1000
#10 和田留佳 予選3番手(タイム:2分11秒101)決勝:2位
#11 綿貫舞空 予選17番手(タイム:2分13秒762)決勝:7位

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

 Team TATARA apriliaの2025年シーズン最初のレースとなったのが、4月20日(日)に開催された鈴鹿サンデーロードレース第1戦だった。このレースは、鈴鹿8時間耐久ロードレースのトライアウトを兼ねており、参戦権を取るべくインターJSB1000クラスにエントリーした。

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

 今シーズン、Team TATARA apriliaは、全日本ロードレース選手権ST1000クラスに和田留佳と芳賀瑛大の2台体制で臨むが、芳賀はEWC世界耐久選手権に別チームで参戦するため、今回のトライアウトはル・マン24時間と日程がかぶっており参戦できない。さらに鈴鹿8耐もEWCのチームが参戦すればTeam TATARA apriliaでは走れないため、綿貫舞空(わたぬき まいく)をトライアウトに起用。和田との2台体制でエントリーした。綿貫は、昨年EWC世界耐久選手権にフル参戦。今回は、トライアウト要員として起用したのと同時に鈴鹿8耐へのオーディションとなっており、その走りを評価することになっていた。Aprilia RSV4 Factory 1100を走らせるのは初めてのため、一度、もてぎのスポーツ走行を走ってから鈴鹿入りしていた。一方、和田は、チームを引っ張る存在として、さらなる成長が期待されており、このシーズンオフは、マレーシア・セパンサーキットでの走り込みを始め、チームマネージャー井上が主催するOROCHIパーソナルコーチングサービスの走行会にも積極的に参加しコーチをする傍ら、渡辺一樹コーチに厳しく指導してもらった。その成果を結果に結びつけたいところだ。

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

 今回の鈴鹿サンデーロードレースは、地方選手権ということで、金曜日に40分が1本、土曜日に公式予選が20分1本、そして日曜日はウォームアップ走行がなく、いきなり10周のレースというスケジュール。限られた中で、今回は速さを追求するよりも、完走すれば参戦権は取れる状況だったため、鈴鹿8耐を見据えて、2台に異なるマシンセットを施しデータ取りを行った。

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

 公式予選もデータ取りのためファイナルを変更して臨んだが、これは裏目に出てしまっていた。そんな状況の中、和田が2分11秒101で3番手、綿貫は、マシンに慣れながら慎重に走り2分13秒762で17番手に着けた。

2025 鈴鹿サンデーロードレース第1戦 SUZUKA SUNDAY ROAD RACE Round 1

 10周で争われた決勝。和田は好スタートを切り、ホールショットを奪うとトップを快走する。これに中山耀介選手、伊藤勇樹選手が続き、三つ巴のトップ争いを繰り広げる。接近戦となっていたため、今回は余計なリスクは不要のため後方に下がり、単独で3番手を走行していた。一方、綿貫は、マシンの特性を学びマージンを取りつつも予選よりもタイムを上げ、2分12秒436をマークし、徐々に順位を上げていった。最終ラップには、中山選手が転倒したため、和田は2位でゴール。綿貫は7位までポジションを上げてチェッカーフラッグを受けた。

和田留佳|ST1000ライダー|Team TATARA

和田留佳|ライダー

「今回は鈴鹿8耐の参戦権を取ることが一番の目的なので、鈴鹿8耐本番に向けたデータ取りに集中しました。レース中もライバルに対して自分たちの有利なところを探りながら、次戦SUGOや鈴鹿8耐に向けてやるべきことを考えていました。スタートは普通にしたら周りが遅くホールショットを取ってしまいました。ST1000で2台になったので、いろいろ試せましたし、チームとしての動きがレベルアップしてきていると思います。この調子で、SUGOテストから良い流れを作っていきたいですね」

綿貫舞空|ライダー|Team TATARA

綿貫舞空|ライダー

「まずは、今回走るチャンスをいただけたことをチームやスポンサーの皆様に感謝いたします。apriliaに乗るのは2度目でしたし、鈴鹿を走ったのが1年半振りだったので、始めは違和感がありましたが、徐々に慣れていきました。想像以上に良いバイクなので、走り込めば、もっと速く走れると思います。おかげさまでオーディション合格と言っていただけたので、チームに貢献できるように努力していきます」

井上哲悟|チーム監督

「和田も綿貫も確実にレースを走り切り、メカニックもトラブルなく走らせ、それぞれの役割を全うしてくれました。当たり前のことですが、それがうまくできないことが多いですし、全日本ロードレース開幕前にチームの連携をシミュレートできたことは、良かったですね。今年のメンバーでの最初のレースを無事に終えて、鈴鹿8耐の参戦権を獲得でき、ひとまずホッとしています。まだまだ課題は山積みですが、チーム一丸となって挑んでいきます」

中野誠司|チーム代表

「応援していただいている皆様のおかげで、今年もTeam TATARA apriliaとして新しいシーズンを迎えられたことを感謝申し上げます。初戦が鈴鹿8耐トライアウトということで、昨年のリベンジを果たすべく、新たに綿貫舞空を迎え、チーム一丸となり取り組みました。セッティングがメインとなりましたが、和田も綿貫も徐々に調子を上げ、結果として、和田が2位表彰台、綿貫が7位で、トライアウトを通過できました。鈴鹿8耐では、SSTクラスの表彰台、優勝を目指します。今シーズンも応援よろしくお願いいたします」