和田留佳がRSV4 1100Factoryでシングルフィニッシュ!

2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦
SUPERBIKE RACE in MOTEGI
栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801379km)
2024年4月13日(土):公式予選・JSB1000レース1 天候:晴れ コース:ドライ
  14日(日):決勝・JSB1000レース2 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:13,000人(2日間合計)

JSB1000
#22 新庄雅浩 
Race 1 予選17番手(タイム:1分50秒594)決勝:19位
Race 2 予選16番手(タイム:1分50秒861)決勝:DNS

ST1000
#23 和田留佳  
予選8番手(タイム:1分51秒127)決勝:7位

 

3月の鈴鹿2&4レースから約一カ月のインターバルを経てシリーズ第2戦を栃木県・モビリティリゾートもてぎで迎えた全日本ロードレース選手権。今回は全クラスがそろいTeam TATARA apriliaからST1000クラスを戦う和田留佳もシーズン開幕を迎えた。

新庄は、鈴鹿で負ったケガが治らない中、前週に行われた公開テストからマシンセットを進めていた。今回からタイヤが変わったこともあり、足回りのセットを一からやり直す状態だった。さらに公開テスト最終日は寒かったためコースイン直後に転倒してしまう場面もあり、身体をさらに痛めてしまっていた。

 

一方、和田は、このシーズンオフに生活面から全てを見直し、トレーニングを行い、しっかり身体を作り込んできたこともあり、自己ベストを公開テストから更新していた。
 レースウイークは、今回も木曜日の特別スポーツ走行から始まった。JSB1000の新庄は、タイヤの変更による変化が思っていた以上に大きく、うまく活かすセットを試行錯誤していた。一方、和田は、今シーズンからRSV4 1100 FactoryをST1000クラスで走らせられることになり、タイム的には、すぐに自己ベストを更新していたが、マシントラブルが続き、思うように周回できずにいた。
 

公式予選で新庄は、ようやく攻められる状態までマシンのセットが進んできたが、課題はまだまだ残っていた。ケガの影響で筋力が落ちているところも厳しいところだった。土曜日に行われたレース1では、序盤はポイント圏内を走っていたが、レース終盤に力が入らなくなり完走するのが精一杯という状況だった。それでもタイヤの使い方が理解できていたことは大きな収穫だった。
 日曜日朝のウォームアップ走行では、マシンセットを大きく変えると、よくない方向に進んでいたため、レース2は、逆の方向がいいという結論に達しグリッドに向かった。

新庄もレース1での不甲斐ない走りの悔しさをレース2にぶつけるべく気合いを入れ直してスタート。走り出すとマシンのフィーリングは、このレースウイークで一番よく、オープニングラップでポジションを上げていき、ホンダ勢に食らいついていたのだが…。3周目の1コーナー進入でマシントラブルが発生してしまい転倒。秋吉選手を巻き込む形で2台が転倒し、新庄のマシンが炎上してしまう。このアクシデントで赤旗が提示されレースは仕切り直しとなる。

新庄に大きなケガはなかったが、チームとしては原因がハッキリしていな以上、走ることはできないと判断しリタイアを決断した。

そんなレース後に行われたST1000クラス決勝では、和田が8番手グリッドから好スタートを切りポジションをキープ。予選まで続いていたトラブルを解消できていたが、実際にロングランを行っていなかったため不安要素を抱えながらも、しっかり完走。7位でチェッカーフラッグを受けた。

 

新庄雅浩 JSB1000ライダー
「まずは、アクシデントで誰も大ケガをしなかったことは奇跡的でした。巻き込んでしまった秋吉選手には心からお詫びいたします。鈴鹿の転倒でのケガが癒えない中、公開テストでも転倒しながらも、チームと共に、どうすればマシンがよくなるかを考え、レース2でようやく形になったと思ったところでのアクシデントでした。音虹郎が守ってくれたことは間違いないですし、ここで得たデータをもとに次戦SUGOは、さらに前進していきます」

和田留佳 ST1000ライダー
「公開テストで自己ベストをすぐに更新でき、RSV4 1100 Factoryのポテンシャルの高さを実感しました。そこからの流れは決してよくはなかったのですが、チームの皆さんが頑張ってくださったおかげでレースは一番いい状態で走ることができシングルフィニッシュすることができました。今シーズンの初戦で結果を出せたことは、チームと取り組んで来たことが間違っていなかった証明ですし、さらにマシンをよくして表彰台、優勝を狙っていけるように頑張ります」

井上哲悟 チーム監督
「まずはアクシデントで大きなケガがなかったことが不幸中の幸いでした。巻き込んでしまった秋吉選手にお詫び申し上げます。昨年の音虹郎のことがあり、チームとして再発防止に努めてきましたが、人為的なミスはなく技術サプライヤーと連携し原因を究明し次戦SUGOまでに解決していきます。JSB1000の新庄は鈴鹿で負ったケガの影響がある中で無理をしながら頑張ってくれていました。ST1000の和田は今回が開幕戦となりましたが、オフの間の身体作りなどの効果が現れ本来のスピードを発揮できるようになってきました。今回の反省を生かし、次戦SUGOで両クラスで結果を残せるようにしっかり準備していきます。ホスピタリティには100人を超えるお客様が応援に駆けつけていただき、本当にありがとうございました。今後も楽しんでいただけるように精進して参ります」

 

中野誠司 チーム代表
「全日本第2戦を迎え、ST1000の和田も合流しフルメンバーでの戦いとなりました。公開テストからマシントラブルが発生する中、決勝でも新庄の転倒がありましたが、ライダーが2人とも無事で帰ってきてくれたことが何よりです。また、巻き込んでしまった秋吉選手に心からお詫び申し上げます。ST1000の和田が7位という結果を出してくれましたし、新庄も調子は上向いているので体調が整えばいい結果が出ると確信しております。最後に、今回もたくさんの応援をありがとうございました。皆様のおかげで 今回も戦うことができました。第3戦SUGOも応援よろしくお願いいたします」