シーズン後半戦スタート。ここから這い上がる

2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
SUPERBIKE RACE in KYUSHU
2024年9月7日(土):公式予選・レース1 天候:曇り コース:ドライ
8日(日): レース2 天候:晴れ コース:ドライ
大分県・オートポリス(1周=4.674km)
観客動員数:8,800人(2日間合計)
JSB1000
#22 新庄雅浩
Race 1 予選 21番手(タイム:1分52秒503)決勝:18位
Race 2 予選 21番手(タイム:1分52秒519)決勝:18位
ST1000
#23 和田留佳
Race 1 予選 14番手(タイム:1分52秒878)決勝:9位
Race 2 予選 13番手(タイム:1分52秒935)決勝:10位

大分県と熊本県の県境、阿蘇の自然の中にあるオートポリスで全員全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦が開催された。
7月21日の鈴鹿8耐でJSB1000クラスを戦う新庄雅浩が転倒負傷。
そのケガの回復が思わしくないため、第5戦もてぎ2&4レースを欠場。Team TATARA apriliaにとって第3戦SUGO以来の全日本ロードレースとなった。

鈴鹿8耐を終え、マシンは耐久仕様からスプリント仕様に戻し、細々とアップデートしてオートポリスに持ち込んだ。
事前公開テストで確認したいところだったが、台風10号の影響を受けて中止となり、レースウイークからの走行となっていたが、初日から電装系のトラブルが出てしまう。この問題解決に公式予選までかかってしまう。レース1にトラブルは解決していたが、足回りのセットが合わず厳しいレースになってしまっていた。

レース2では、朝のウォームアップ走行で大幅な改善が見られ、序盤はペースもよく、ライバルとバトルを繰り広げることができた。中盤から終盤のペースが課題となったが、
昨年に比べるとレースタイムも上がっており着実な進化が見られたレースとなった。

 

ST1000クラスも今回は2レース制で行われた。JSB1000クラスに比べ、レース数の少ないST1000クラスにとっては、重要なラウンドとなる。
和田留佳の方は、初めてオートポリスでST1000仕様のRSV4 1100 Factoryを走らせたが、セッションごとにステップアップでき、順調にセットも進んでいた。
公式予選では、アタックラップに和田自身のミスや他車にひっかかってしまったこともあり、タイムを出し切れなかった。それでもレース1は14番手、レース2は13番
手となり上位を目指した。

 

レース1はオープニングラップで10番手にポジションを上げるが、1台にかわされる。その後、前で2台がコースアウトしたこともあり、9位で
ゴール。レース2もホンダ勢とバトルを繰り広げ10位でチェッカーと両レースともトップ10でフィニッシュ。次戦岡山ラウンドは再びトップ6入りを目指す。

 新庄雅浩 JSB1000ライダー

「身体は思っていたよりも動ける状態でしたが、今回のオーポリスのためにアップデートしてきたものが、うまく機能せず残念なレースを2レースもしてしまいました。
その中でもレース1で改善できて、決勝朝のウォームアップ走行で良い部分が見つかり、レース2に向けて大幅に仕様変更してもらい、レース序盤は良いペースで走ることができました。その良い部分を活かして、次戦岡山は事前テストからマシンを仕上げてレースに挑みたいと思っています。あとは身体を治します」

 

和田留佳 ST1000ライダー

「今シーズンで一番良い流れで進めることができたレースウイークだったと思います。トラブルもなかったですし、セッションごとに、チームと話し合いながら、よくなって行きました。ただ、予選はボクが失敗してしまい下位に沈んでしまったので、決勝の順位にも響いてしまいました。レースを終えてレーシングライダーとしてやらなければいけなかった部分が見えてきましたし、今回の反省を生かして次戦岡山でトップ6を目指します」

 

 

井上哲悟 チーム監督

「鈴鹿8耐で負傷した新庄の体調を考え、第5戦もてぎ2&4レースを欠場し、今回のオートポリスから最終戦鈴鹿までの後半戦をいかに戦うかを考えながら準備を重ねてきました。
事前テストが台風の影響で中止となり、レースウイークから走り始めましたが、電装系トラブルが発生し、その原因が判明するのに公式予選までかかってしまったのが悔やまれます。レースタイムは昨年に比べて20秒も上がってしますし、方向性は間違っていないので、次戦岡山は事前テストから、しっかり組み立ててレースに挑めるように全力を尽くします。ST1000の方も、トップ6を目指して行きます。また、今回も多くの皆様が応援に駆けつけてくださいました。初めてレースを見る方も多く、楽しんでもらえたのは、とてもうれし
いことでした。次戦岡山も応援よろしくお願いいたします」

 

中野誠司 チーム代表

「まずは、8月に出場予定であった、もてぎ2&4レース欠場について、応援してくださった皆様にお詫び申し上げます。今回もたくさんの応援とご協力を頂き、ありがとうございました。オートポリスラウンドは、後半戦に向けてのマシン調整等も行う重要なレースと考えておりました。事前テストがキャンセルになった中でも、監督を筆頭に、メカニックやエンジニアが懸命に努力を行い、少しずつですが前に進んで来ました。その結果、痛い身体を引きずりながら懸命に走り切ってくれた新庄、2レースともトップ10以内でフィニッシュしてくれた留佳、皆様の応援のお陰で、またひとつ前進できたレースになりました。次の岡山ラウンドでは、さらに上を目指し、スタッフ一同取り組んでまいりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」